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女雛のお召しになられている装束(しょうぞく)や「おすべらかし」と云われる髪型など、平安時代から伝わる雅な装束の世界を知ろう。
正解と解説
■1問目の解説 正解 (3) 「おすべらかし(大垂髪)」にするには、髪上げ具として「釵子(さいし)」という金属板を紐と簪(かんざし)で止め、額櫛(ひたいぐし)をつけます。後ろに流した髪は正装の場合四か所で結んでいます。今度後姿も見てくださいね。
■2問目の解説 正解 (1) 殿上眉とは殿上人(=清涼殿殿上の間に昇殿し,天皇側近に仕える資格のある貴族)の化粧の一。眉をそり落として、その上に墨で二つの丸い点を描いたもの。置眉とも呼びます。
■3問目の解説 正解 (3) 裳(も) 裳は唐より伝来した際は長い筒状のスカートでしたが飛鳥時代以降、歩行の妨げにもなるため前面のみ段々と短くなり、やがて無くなりついには後面の腰から下に垂らし裳で丈の短い唐衣の後ろを覆うように着用することになったそうです。 五衣(いつつぎぬ) 重ねる枚数は身分や季節、儀式により様々でしたが五枚重ねがスタンダードで「五衣」と呼ばれるようになりました。重ねて着るため柄より複数の色の妙を大切にしました。「重ね色目」といわれています。 唐衣(からぎぬ) 十世紀の国風文化全盛期にこの「女房装束」いわゆる「十二単(じゅうにひとえ)」が着用されましたが、唐衣は女房装束の一番上に着るものです。唐風に袖や丈の短いのが特徴です。
■4問目の解説 正解 (1) 男雛の束帯姿に欠かせない意義の具「笏(しゃく)」。そこから派生して日本で生まれたのが「檜扇」です。紙が貴重品であった平安時代、宮中行事の作法などをメモするためにも用いられました。
■5問目の解説 正解 (3) 実は男雛と女雛の並び方は京都風と関東風では左右が反対。上図の並びは京都風です。 公家中心の社会である京都では「左が上位」。上図のように男雛は座る側の方から見ると左、見る側からすると向かって右です。一方武家中心の関東では「右にならえ」というように「右が上位」。人形によって様々でどちらが良いとは決められていないのが現状です。