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男雛を見ていると平安時代から受け継がれてきた男性装束の、実に心憎いばかりのファッションセンスを感じずにはいられません。また束帯[そくたい]といわれる宮中の正装から略正装の衣冠[いかん]など、さまざまな装束が男雛の衣装として使われています。ここでは束帯の場合で問題を作ってみました!
正解と解説
■1問目の解説 正解 (2) 冠は朝廷に出仕する際に必ずかぶらなければいけない帽子です。一方図の烏帽子(えぼし)とは日常の帽子のことです。マンガや雑誌にしばしば冠と烏帽子を混同して記載されているのを目にしますのでここで理解しておいてくださいね。
■2問目の解説 正解 (1) 胡粉(ごふん) は牡蠣の貝殻を焼いて細かく砕いた白い粉で、これは日本独自のものです。西洋のアンティークドールでは二度焼きした磁器を使用しており、肌に光沢があります。製法によって独特の風合いになるのですね。
■3問目の解説 正解 (2) 笏(しゃく) ただの棒ではありません。表向きには意義を正す役割がありますが、笏の持ち手側には儀式を遂行する上での必要事項が記載してありました。いわばカンニングペーパー? 大切な役目を持っていたのですね。
■4問目の解説 正解 (1) 平緒(ひらお) 男雛の装束である束帯は宮中における正装で、武官や上層の公卿は帯剣しました。剣を腰に下げるための帯として、細い前掛けのような「平緒」を垂らしていたのです。
■5問目の解説 正解 (2) 石帯(せきたい) 束帯の語源にもなった石帯は腰にまとう革で作った帯のことをさします。玉、めのうなどの石を位の上下によって帯に並べてつけるので石帯といいます。後ろ姿まで心憎い演出、さすがのファッションセンスですね。