■5問目の解説
正解 (2)
遣明船について
1368年に明(みん)が中国を支配すると足利義満は明と交易をはじめました。
そういえば金閣寺を立てたのも足利義満でしたね。
応永11年(1404)から天文16年(1547)までのおよそ1世紀半の間に明に派遣された船は17次84隻にも及びました。また遣明船は使節船であると同時に貿易船であったため、使節一行の他に多数の商人も乗せていたそうです。150〜200人に及ぶ乗員に加えて、水、食料、貿易品などを積み込むには、当然、大型船が必要でした。屏風は大きさの割りに和紙を使ってあり軽いことから良い贈答品となったことでしょう。
遣明船は、季節風を利用することが出来、春と秋に吹く東北の風に乗って大陸へ行く。そして、5月過ぎの夏の風(これは南西風)に乗って帰って来るという航海技術が開発され、非常に安全に航行が出来るようになっていたとのことです。
