■5問目の解説
正解 (2)
今のようなミシンもない時代、既製品など無く衣類のみならず日常生活のすべてが手作りの江戸時代、いつもそばにあるお針箱は大活躍だったことでしょう。手縫いで一針一針心を込めて縫い上げた着物は痛まないよう大切に使い、子供や孫にまで着回す事も珍しくありませんでした。直線縫いですから何度も仕立て直して使えます。つぎはぎやうす切れが目だってくると家の中だけの着物に仕立て直し、よくよく着られなくなると布団や座布団に、さらにはおむつや雑巾にしたそうです。この頃の繊維は木綿・麻・絹といった天然繊維。最後は腐って肥料になるし、燃やせば灰になって土に変えるのです。江戸時代って、理想的なリサイクル社会だったのですね。
「物は大切に最後まで使い尽くす!」
