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楽しむ学ぶ「歴史」
雛祭り起原考
雛祭り起原考目次

はじめに

一、
天児と這子
「 まじないの対象物」


二、
ひいな「幼児の遊戯の
対象物」


三、
三月上巳の日と
「ひとがた」流し-
「呪術の対象」


四、
加太守雛
(かたもりびな)
「信仰の対象物」


五、
雛祭起原考
「雛人形」の発祥と
その推移


六、
「雛祭」の起原と
その変遷


結び
参考文献

 
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雛祭り起原考・要旨
 



ひな祭り文化普及協會 構 成  弥栄女
資料提供 菅原二郎

-結び-

 以上で「雛祭り起原」に就いての、所説の幾つかを取り上げて検討してみた結果の提出を終わります。
内容的に、「らしい」「ようである」等、あやふやな表現が目立ちますが、これは取り上げた所説そのものが内包するあいまいさの為です。その根底にあるのは、神道、呪術、信仰、を混合した思考の混乱、そしてそれが無理やりこじつけた論を生み出している部分、そういったものです。
最初から、これを起原とする発想があり、歴史的な資料を都合よくあてはめていく、素人目にはそのような操作が感じられるのです。それがあやふやな論理に思えました。

 江戸時代はその変遷をざっと触れましたが、雛祭起原に就いて、山東京伝という草紙作者が、風俗史に興味を持ち、その中で取り上げたなど、面白いものもあるようですが、割愛しました。この度の検討で、引用を割愛したものが随分あります。何時の日かこれらを提出し、今回の検討の補強としたいと思っています。

 終り。

作成日 平成二十三年一月吉日

■雛祭り起原考の主な参考文献
『 有職故実 』国文学大講座刊行会昭和十年刊、著者:風俗研究所長、江馬務著
『 雛祭新考 』思文閣出版昭和十八年刊、著者・有坂與太郎 
『内閣文庫所蔵史籍叢刊-慶長見聞録案紙、慶長日記、慶長・元和年録』昭和六一年発行 汲古書院発行
『徳川実紀-台徳院殿御實紀巻四十元和元年是年』 『日本人形史』山田徳兵衛・著
『生活文化歳時史 第U巻』東京書籍1990年刊、半澤敏郎・著
『日本史総年表』吉川弘文館2001年刊、加藤友康・著
『節句の古典 花と生活文化の歴史』雄山閣出版平成五年刊、著者・桜井満
『日本玩具史(前篇)』思文閣出版昭和六年刊、著者・有坂與太郎 
『「国民の祝日」の由来がわかる小辞典』PHP研究所2003年刊、所 功・著
『日本年中行事辞典』角川小辞典 鈴木棠三・著
『日本歳事全史-江馬務著作集 第八巻』中央公論社 昭和52年刊、江馬務・著
『年中行事の研究』桜楓社 平成4年刊、田中宣一・著
『江戸幕府大辞典』吉川弘文館 平成21年、大石 学・著
『徳川幕府辞典』東京堂出版 竹内誠・著
『折口信夫全集第三巻』中央公論社 昭和41年刊、折口博士記念古代研究所
『史料 徳川幕府の制度』新人物往来社 小野 清・著
『日本史総年表』吉川弘文館2001年刊、加藤友康・著
『日本古書通信第860号』平成13年刊、宮地哉恵子・著
『風俗史の研究』寶文館 昭和4年刊、桜井秀著
『日本服制史 上』文化出版局 平成元年刊、太田臨一・著
『錦絵が語る江戸の食』遊子館 平成21年刊、松下幸子・著
『雛人形の世界』1987年、読売新聞社 編集人 杉林昇
『素晴らしい装束の世界』誠文堂新光社 2005年刊、八條忠基・著

■協力
国立国会図書館
広島県立図書館
広島市中央図書館
頼山陽史跡史料館

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